先日、主人の習い事の先生からメールでお誘いが来ました。「次の週末うちでガレージセールをやるので、是非来てください。」

添付されていた販売品のリストには、昭和の薫りがぷんぷんする演歌・昔懐かしのロック・クラシック音楽にまつわる、様々な物品が羅列されていました。

実際に行ってみると、お宅の土間部分・上がり框いっぱいに、ビニールレコードやCD、関連の書籍に雑誌類、さらには「先生なんですかこりゃ」と笑いたくなるような、ビートルズふうの衣装などがどっさり陳列されていました。

先生の奥様によれば、先生が10代の頃から、ためにため込んだコレクションの数々なのだそうです。先生は少し移り気なのか、どんどん趣味の方向を変えるものの、飽きたからと言って前にはまっていたもののコレクションを処分できませんでした。それをひたすら良い状態で保存してしまっていたため、家の収納の物理的限界を大幅に超えたのだそうです。

粗大ごみで出せる量でもないし、業者に来てもらおうと思ったのだけど、物の揃え具合が本当におたく的でしょう?だからまずは、手間はかかるけどその道の人たちに見てもらって、残りを買取業者に持って行ってもらおうと思うの。」

先生は若かりし頃の趣味を暴露される形で照れていましたが、私たちのような知人つながりの他にも「その道の」コレクターらしき人々が多く訪れており、後から先生に聞いた話では、業者による買取も含めて、結構な収穫があったそうです。「ガレージセールの前は感じなかったけど、あれだけあったものがなくなって、すっきり片付いた今の家の状態が本当にいいんだよ」だそうです。やはり不用品はためこまず、利用されるべき場所へ流れていくのが正解だと思いました。