私の祖母は100歳で亡くなりました、老衰でした。祖母の死後、母と一緒に祖母の大阪の家の遺品の整理をした経験があります。祖母の部屋の押し入れを開けると、お菓子などの空き箱や包装紙、買い物をした際に入れてもらう紙袋などがかなり大量に出てきました。祖母にとってはすべてが大切なものだったのだと思います。ですが、キレイで使えそうなものだけを少量、保管し続けることにし、後は思い切って処分しました。包装紙や紙袋を使う機会は少ないですし、もし本当に必要になったならば、100円ショップなどで購入することも可能だからです。とはいえ、祖母の持ち物を「捨てる」ことに違いはないわけで、抵抗感や罪悪感がなかったと言えばウソになります。
祖母がたくさん持っていた和服をどうするかは、特に悩みました。私も母も和服を着る習慣はないのですが、こればかりは捨てるわけにもいきませんでした。そこで、冠婚葬祭用の留め袖などはとっておくことにし、それ以外はすべてリサイクルショップに引き取ってもらいました。もし必要な方がいたならば使っていただきたいと思ったからです。